ケルクショーズ・イリヤ 3号店(Quelque chose, Il y a - troisième)

Il solito tran tran(でも明日は何か新しいことを考えるだろうか……)

明日も書きたくなるような執筆環境をととのえる、「NEXUS7」と「ThinkPadトラックポイントキーボード」

f:id:aisaka_chihiro:20180929081711j:plain

 

 執筆環境という概念がある。あとーすさんが以前に「#皆の執筆環境」(TaskeyU)というタグをやっていたが、あれはとても参考になった。

 

 執筆環境というのは、まだ出力していないアイデアをまさに出力するときの環境のことである。

 

 つまり、子どもを出産するときに、専門病院にするのか、総合病院にするのか、専門医院(クリニック・診療所)にするのか、大学病院にするのか、助産院にするのか、自宅にするのかという話だと思ってもらいたい。

 

 他の科の患者と一緒になりたくないから専門病院にするという選択肢もあるし、家庭的なケアを求めて助産院にするかもしれないし、妊娠中毒症のリスクを考慮して大学病院にするという場合もあるだろう。

 

 執筆環境というのは、アイデアの出産環境に等しい。非常に重要な選択である。逆に言えば、正解はない。目的によって変わりうるし、求めている適合度によってもちがう。

 

 ただ、出産と大きく異なるのは、明日も、明後日も、その先も、毎日のようにアイデアを出力し続けなければならないことだろう。だから、明日も出産したくなるような環境(!)をととのえてやることが、執筆や創作にとって非常に重要となる。

 

 私が求めているのは「立ち上がりが早い」と「軽くて場所をとらない」と「安い」と「タイピングが気持ちいい」と「バッテリーの持ちがいい」と「執筆と投稿が完了する」と「HD液晶」ぐらいである。

 

 これを実現するためなら恥も外聞もどうでもいい。スタバで笑われてもいい。最新のスペックもいらない。耐久性もいらない。カメラの画素数もいらない。驚きの機能もいらない。

 

 「執筆と投稿が完了する」というのは、ポメラの最大の弱点についてである。ポメラ大好き芸人だけど、どうしても「明日も明後日も書きたくなる」という点で、私とは合わなかったのでメインにはならなかった。私がキングジムの企画担当だったら、Wi-FiやLTEをつけて、小説サイト投稿機能とか、ブログ投稿機能とか、Dropbox投稿機能のようなものをつけたい。

 

 そんなこんなで実現したのが、冒頭の画像。タブレットは「NEXUS7(2013)」、キーボードは「ThinkPadトラックポイント有線キーボード(0B47208)」を使用している。

 

 これによって「立ち上がりが早くて、軽くて、場所をとらなくて、安くて、タイピングが気持ちよくて、バッテリーの持ちがよくて、執筆と投稿が完了し、なおかつHD液晶」の執筆環境が整う。実はキーボードに指で操作するマウス(トラックポイント)がついているので、タブレットを使う上で重要なマウスも手に入る。

 

 家に帰れば、MacMiniとか大きいモニターとかあるけれど、家で小説が書けない人間なので、まるっきり能率性がない。写真を現像するときぐらいしか使っていない。

 

 逆に、L字型の作業机に、ハイエンドのノートPC、ディスプレイやモニター、スツール(背もたれのない椅子)、ホワイトボード、という環境は理想的だし、憧れる。

 

 翻訳の仕事をするときとかも、調べものが9割なのでディスプレイが2つほどほしいが、それでも家だと能率が上がらない人間なので仕方ない。諦めている。

 

 でも問題は解決しないといけないので、解決策として、家にあるノートPCで情報をまとめて、PDFにして、DropboxにいれたりEvernoteにいれたりして、出先でiPhoneをディスプレイ代わりにして閲覧すればギリギリ再現できる。

 

 ちょうどいい環境というのは、じぶんとの対話の結果である。問題解決とリソース配分の優先順位を導いてくれるコンサルティング的なものでもある。

 

 具体的にいえば、外で仕事するけどよくPCを落としてしまうとか、海外旅行(海外出張)に頻繁に行くというひとがいたら、まずMacBookをおすすめする。なぜならファンレスでSSDを積んでいるからパソコンのなかに機械式のものが入っていない。実は壊れにくく丈夫というポイントがあって、MacBookはかなりいい。

 

 じぶんが何を望んでいるのか、その個性的な優先順位に見合う環境をどのように構築するか、ちょうどいいものが実現できたとき、執筆のノリもよくなってゆく。アイデアを最大限に出産できる。明日も明後日も出力したくなる。たとえそれが小さな改善だったとしても、一年あれば小さな改善が大きな効果を生んでいるものである。

 

 

※私と同じ環境にしたいかたへの注意点:

(1)キーボードに使うmicroUSBは「転送」ができる一般的なものを使用。「充電専用」のものは使用不可です。

(2)NEXUS7(Androidタブレット)へつなげるために必要なmicroUSB用変換ケーブルは「OTGケーブル(USBホストケーブル)」というものです。100円ショップで探すさいは「スマホ・タブレットに使える」のような文言を探してください。あるいは「OTG/USBホストケーブル」という文言があればまちがいなくそれです。

(3)キーボード入力がUSA配列になります。慣れれば問題ありませんが。ThinkPadキーボードにはJIS規格(いつもの配列)とUSA規格がありますので、気になるかたはあらかじめUSAを購入するといいと思います。

(4)有線キーボードならかなり早いタイピングにも追いつきます。ThinkPadはワイヤレスキーボード(Bluetoothキーボード)も売っていますが、そっちは分かりません。

(5)打鍵感は、ややプラスティック感があるもののThinkPadの感じは健在です。