ケルクショーズ・イリヤ 3号店(Quelque chose, Il y a - troisième)

Il solito tran tran(でも明日は何か新しいことを考えるだろうか……)

ログミーTech Live#1「サーバーサイド開発最前線」、イベントをログする会社がイベントを主催した日

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 最強と名高い「京成線」が台風の塩害によってついに倒れた日。私の近所の押上駅では、サラリーマンが駅員にキレていた。文句を思いつくたびに、安っぽいビニール傘で地面を叩く。駅員は温度の低い対応をする。駅も電車も悲鳴をあげていた。

 

 ログミーTechのイベントに行ってきた。イベントの内容については、ほかのレビュワーさんに譲るとして、私はじぶんの感じた意義についてレビューする。上の画像は配られたステッカー。

 

 

 私のなかで「ログミー」というのは、ゾゾの採寸ボディスーツ(ZOZOSUITS)に近い。

 

 ゾゾはいまや、世界中のひとの身体の寸法を知っている。CDの輸入販売サイトだった1998年から20年、ゾゾは世界中のひとの身体を測っている。これは革命的な出来事だと思う。

 

 ログミーは、2013年から5年かけて成長しつづけて、年間5,000本のイベントや講演会をログするところまで来た。これから15年かけて、ほんとうに、世界中のイベントをログするようになると思う。真面目に。「世界中のイベントについて知っているメディア」というのは、「世界中のひとの寸法について知っているアパレルサイト」のような革命である。

 

 そのログミーが、自らイベントを開催するという記念すべき日だった。住友不動産グランドタワーのなかにあるDMM.comのイベントスペースで、Forkwell(「またforkwellか」で有名な)のスポンサードがあって、スタッフが10人くらいいて。

 

(…)イベントをやってる方も同じで、ものすごく自分のイベントに思い入れがあるんですよね。それを僕らが編集のプロとしていちばんキレイな状態で、写真のようにありのままに残す。結果的にそれが我々のいちばんの強みになっていると思います。――「イベントログを“カルチャー”に 独自路線を行く書き起こしメディアの目指す世界」ログミー代表・川原崎さんの発言

 

 上の記事で川原崎さんが仰るように、イベント主催はものすごい思い入れがある。そのログというのは常に(宿命的に)情熱的である。そして、その情熱の性質を知るには、イベントをやってみるのがもっともよい。

 

 テーマを選んで、登壇者(≒コンテンツ)を選んで、アポをとって、依頼して、日にちを調整して、場所を押さえて、告知をして、参加者を集めて、参加者の増減によって場所を選び直したりして、アクセスできるように案内して、変なやつが入ってこないようにセキュリティを実施して、入ってきちゃったら参加者の安全を守って、災害が起こっても大丈夫なように安全配慮義務を守って、避難経路の確認をして、けが人の応急処置と搬送をして、参加者が楽しめてるか気を配って、箱の使用時間を守って、原状回復して、いろんなサイドで頭を下げて、いろんなサイドからフィードバックを回収して、次のイベントをどうしようか考える。

 

 そんな面倒くさいことをしてでも、イベントの主催にはイベントをやるだけの意義がある。意味がある。情熱がある。繰り返すが、それは主催してみないとなかなかわからない。

 

 これから「ログミー」というサービスが育っていく過程で、中のひとたちがイベント開催サイド(の情熱)を経験しているのは非常に重要なことだと思う。アンケート結果に一喜一憂したり、もっともっとこうできたというポジティブな改善点が自然に思いついたり、そういうものが社内に蓄積されて、それをもってして「ログ」をユーザーに送り届けるというのは、なににも代えがたいサービスの本質的な価値だと思う。

 

 その一回目に立ち会えたというのは、非常に奇跡的なことなのではないかと感じている。ほかの参加者のかたも楽しそうだった。