ケルクショーズ・イリヤ 3号店(Quelque chose, Il y a - troisième)

Il solito tran tran(でも明日は何か新しいことを考えるだろうか……)

フリーランサーの気分転換について、易疲労はエグゼクションによって解消する

 疲れたな、と自覚することがある。壮大な疲労感とかではなく、目の前の仕事を先に延ばしたくなるようなプチ倦怠感というか易疲労(easy fatigue)のようなもの。仕事と生活のスケジューリングの都合上、やや無視していたが、これ以上の放置はやばいと感じたので対処する。

 

 「対処する」と抽象的に言ったところで、なにをもって対処なのかよくわかっていなかったと思う。むかしから気分転換スキルがほとんどなく、無理になってから強制休養することが多いので、ここらへんでサイクル化してエグゼクション(execution、実行)しようと思う。

 

 まず大事なのは、家事をすること。おそらく私は、家事を終わらせることに「仕切り直し」を感じている。なにかを仕切り直せれば、気分は変わる。エグゼクションには「執行」という意味もあって、家事を執行したり、仕事を執行したりするということだろう。この仕切り直しをスケジュールのなかに組み込む必要がある。エグゼクションを感じる部分を増やさなければならないと思う。

 

 今日も場所を大きく変えるためにソラマチのスターバックスコーヒーに来ている。スターバックスコーヒーに来る、というのがひとつのエグゼクションになっている。別にスタバじゃなくてもいいけれど、牛乳とフラペチーノがおいしいのでスタバに来てしまう。エグゼクションは気分がいい。

 

 スカイツリーが見えるペア席でカップルがキスしていて、こういうのが自室にはないので、そういうのがそこに居るというだけで気分転換になる。とてもありがたい。こういう普段にない五感は、エグゼクションと同様に気分転換になる。入浴剤とか、キャンドルとか、アロマとかもそういうことなんだろう。数年前の私はよく線香を焚いていたなあと思い出す。それだ、五感だ。

 

 ちなみに公然異性交遊のことを英語では「show affection in public」とか「public display of affection(PDA)」という。「PDA alert!」みたいに怒られる。具体的に抱きついてることを「flirt」、テーブルに隠れて足でいちゃつくことを「play footsie」、さらに激しいのは「make out」。

 

 個人的に「仕切り直し」として有効なのは、仕事に関係ない読書、カラオケ(特に採点機能が好き)、仕事に関係ないビデオゲーム(FPS系)、仕事に関係ないブログ、パズル、仮眠、散歩、銭湯というところ。仕事に関係ないショートトリップとか、仕事に関係ない撮影とか、仕事に関係ないイベントとかをもう少し入れていきたい。身近なひとを見ていると、塗り絵だったり、ドリップコーヒーだったり、BBBY系(Bed Bath and Beyond)の設備を整えてゆっくり入浴することだったり、美容だったり、好きな服を着ることだったりするっぽい。

 

 とにかく、休息的なエグゼクションに金と時間をかけてみようと思う。あまりかけていなかったので。個人的には、猿島に行きたいし、長瀞に行きたいし、ラリックのオリエント急行でティータイムしたいし、ついでにガラス美術館に行きたい。大江戸温泉物語にも行きたい。そういうのをもう少し強引に実行したい。

 

 遅くなったがエグゼクションというのは、コリンズコウビルドによれば「2. (verb) If you execute a plan, you carry it out」と定義されている。じゃあ”carry out”って何かと言えば、「If you carry out a threat, task, or instruction, you do it or act according to it」とある。

 

 〈それに従ってそれをすること〉である。なんてシンプルなんだ。

 

 お世話になっているメディアの編集長が「忙しすぎてボロボロでアニメもゲームも読書もできてない」と言っていて、じゃあどうやってサバイブしているのか聞いたら「宝塚」と答えてくれたのを思い出す。疲れてヘトヘトの電車内、スマートフォンを使って機械的にチケットを買ってしまったら、あとは行くしかないから、とのこと。

 

 “do it according to it”(それに従ってそれをすること)である。さすが有名な企業で編集長をやっているだけであって、もはや惰性のエグゼクションを身につけている。

 

 というわけで、私も宿の予約を入れてしまおうと思う。