ケルクショーズ・イリヤ 3号店(Quelque chose, Il y a - troisième)

Il solito tran tran(でも明日は何か新しいことを考えるだろうか……)

デザインあ「デザインあ展 in TOKYO」、日常というのは誰が見ても楽しめるものなのだと教えてくれるデザイン展

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 「デザインあ」展(in TOKYO)に行ってきた。「5分で帰った」というつぶやきを見ていたおかげで、ある程度の鑑賞困難性にはたえることができた。平日の昼だったけれど、ものすごく人気で混み合っていた。

 

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 たまご料理の時間的なステートをデザインした『たまごの変身』(パーフェクトロン/技術協力:イワサキ・ビーアイ/料理協力:竹原由紀)。かわいい。イントロダクションラベルで映像ディレクターの中村勇吾さんが「この世界のなかで、なにをどのようにみるかが、すべてのつくることの基本です」と語っていたように、見ることの豊かさや幅広さを訴えかけてくる展示だなと。

 

※イントロダクションラベル(introduction labels)とは、展覧会や展示会などの入口にある(たいていは長くてティーザー要素のある)あいさつ文や説明文のことです。当展示会のイントロダクションは、公式サイトでも読めます。

※パーフェクトロン(perfectron)とは、カワクボリョウタ・山口レイコのアートユニットです。生活と実験をキーにしているユニットで、「デザインあ」のブログでも生活に独特な視点をおいています。

 

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 プロダクトにマークだけが残っている展示『マークだけの群れ』(岡崎智弘 /技術協力:日本美術工芸株式会社)。ディストピア感があるなあと思った。逆にかっこいいと感じてしまうのはなんでなんだろう。

 

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 『全国名字かずくらべ』(技術協力:Scott Allen/出展データ:株式会社リクスタ、名字由来net 2017年度版)。みんながじぶんの名字を口に出しながら探していたので、だいじょうぶか、と思いながらじぶんもふと気づくと名字を発していた……。夢中ってやつだね、あはは。

 

 写真だとわかりにくいかもしれないけれど、かずくらべの順位が低い名字は細かい字で書いてあって、それでもきちんと読めるようにデザインしてあった。こういうタイプの読みやすさをデザインや出版の世界では「レジビリティ/legibility」というのだけれど、「見る」にこだわった企画展だけあって、めちゃくちゃこだわっていてびっくりした。

 

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 『ト〜〜イレ』(plaplax + 齋藤雄介)。長さを変えてみると最適化されていたデザインが見えてくる、というおもしろいインスタレーション。このパターンは小説で書いてもたのしそうだな、とアイデアをいただいた。

 

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 体感の部屋で『ガマンぎりぎりライン』(柴田大平/合唱制作:福島康晴/映像制作:TYO/モンスター/撮影協力/株式会社ナリカ)。壁の四面ぜんぶがモニターになっていて、振り向いたりしながら見るインスタレーション。ステートの遷移とスレッショルドを合唱で表現したもの。バロック感のある混声合唱と淡々とした映像がツボにはまったら無限に見られる。私が子どもだったら「もういっかい!」と親にせがんでこの部屋にずっといたと思う。

 

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 『歯車になる』(パーフェクトロン/技術協力:株式会社大番/モデル:Shikimi)。歯車になってもらった。「社会の歯車」というメタファーではなく、実際に歯車を実装して、部屋に設置されている歯車と噛み合わせて回る展示。

 

 混雑はきつかったけど、めちゃくちゃおもしろかった。